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部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

小学校2年生 2学期 その2

2006/11/04
ごまの場所 「今日の出来事(65535)」 [ 最近のことの日記 ]
 うちの義父はよく不確かなうわさ話を持って帰る。今回、うちから比較的行きやすい所にあるテーマパークが[閉園するらしい」なんて言うので、それは「もう一つのもとから小規模のテーマパークとまちがえてるんじゃないの?」なんて(かげで)笑いながらインターネットで調べると、何と、真実であった。

 そこはSが小さい頃から何度か行った場所。下関の父母が来た時にも行ったし、突然岐阜から来た後輩Oの家族とも行ったし、それほどすばらしくもないのだがそんなに悪くもなく(どっちだ?)、いつもそこそこ空いており(だからつぶれるのだろうが…)、混雑や待つのが苦手なうちの自閉小僧Sなんかにはちょうど練習になるくらいの混み方で、我が家では結構重宝していた。

 ただし、行くたびに、なんだかんだと泣くことは多かった…。

 閉園まで後2ヶ月を切っており、最後は混むだろうということで、急きょ、本日行くこととなった。

 英語番組の「ごま通り」(一応場所を限定していないブログのため…)のキャラクターがいるのだが、今まではいつもステージを見ずにいろいろな遊び場に行くことが多かった。初めてショーを見た時に、暗やみの中で始まってすぐに泣いてしまい、苦労して外に出たこともあり、その後は無理をしなかった。

 が、ここに来るのもたぶん最後なので、無理をすることにした。

 まずは今まで使わなかったレストランに突入。

 特に問題なく食事をした。

 ショーまで時間があったのでいつもの遊び場へ行くがなんだか不機嫌で泣いたり怒ったり…。

 そんな中でショーに突入。

 なんと20分間くらいの着ぐるみの歌と踊りのショーを最後まで楽しんで見ていた。

 そして最後…キャラクターが「バイバイー」と手を振ると、日頃はなかなか手を振らないSが「シッシッ」とやるようないつもの手つきで自分から手を振っていた。

 この場所に来るたびに成長していくSを実感できました。今までいろいろとお世話になりました。ありがとう、「ごまの場所」!(他の地方の方、意味不明ですみません)

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2006/11/09
遊園地へ遠足に 「障害児と生きる日常(30590)」 [ 最近のことの日記 ]
 本日はSの通っている特別支援学級の遠足だった。

 今回は生活科校外学習とかまどろっこしい位置づけではなく、学級行事としてストレートに遠足で、遊園地で遊ぶということがはっきりしている。


 前回、学年の通常級の遠足の補助ではひどい目にあったが、今日は、晴れてるし、行程に配慮はあるし、まわりが気づかってくれるし、Sも乗り物を楽しむし、Sがよく歩いてコアラに変身しないし…天国のようであった。

 帰りのバスでは、居眠りできるほど余裕だった。

 この3日間、お腹にガスでもたまるのか、はたまた低気圧の影響か、やたらと大泣きをしてはそのうちおならかゲップが出ると機嫌が直る…という状況だった。今日も時々ぐずって道ばたに寝転んだりはしたが、大泣きすることなく一日楽しく過ごせた。

 おかしかったのは、私がこわいような、高い所でスピードが出たり止まったりするような乗り物に乗った時。

 プチジェットコースター?という感じなのだが、Sの両側に座った、私と5年生の先輩は「助けてー」とびびっているのだが、そのスピードが出ている間、Sだけは「キャー」と奇声を上げてものすごい笑顔になっているのだ。

 そしてゆっくりになると私たちは「はあーよかった」と安心するのだが、Sだけは「ウ”ー」と言って怒っている。

 一番スピードがのっている時に、シートロックのすき間から立ちあがろうとまでしていた。

 回転系、スピード系に強い自閉症児は多いとは思うがこれはおそろしい。うちのSは高い所も好きで、観覧車では窓にへばりついたりイスに横たわって下の景色を楽しんでいた。

 ゴーカート系の乗り物が多かったが、急ブレーキをまさに急に意味なく踏んでしまうので、むち打ちになりそうだった。

 それでも一日楽しく過ごせてよかったよかった。父は仕事を休んだ甲斐があったよ。

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2006/11/29
学芸会 「障害児と生きる日常(30590)」 [ 最近のことの日記 ]
 先週、Sは学芸会の劇に出た。隔年開催で、小学校では初めての体験だ。児童鑑賞の日と保護者鑑賞の日との2ステージあった。

 特学の出し物は「ブレーメンの音楽隊」。仲間が増えては短い曲を演奏していき、泥棒の館にたどり着く。

 泥棒たちが寝込んだ所をおどかして…という内容なのだが、Sはその泥棒の3人の子分のうちのひとり。

 練習の最初の頃ちょうど見た時は、待っていられずに子分3人(自閉2名ダウン1名)はおどかされる前から逃走して誰もいなくなっていた(笑)。


 親分が「みんなおいで」と言った時には、それぞれステージの裏や体育館を走ったり、寝転んで泣いていたり…人数不足でやれやれであった。

 さて、本番はうちのSが泣きそうになっていて一番危なかったものの、先生に付き添われて何とか舞台へ。

 それなりに行動していて一安心。

 「うまく演じられるかどうか」ではなくて「その場にいられるかどうか」で気をもんでいる保護者もそういないであろう(笑)。

 泥棒一家もいきなり更生してみんなの仲間になるという強引な大団円で最後はみんなで一緒に演奏。

 Sは早い時期からウッドブロックをクビになり(バチを食べてしまうので)、マラカス担当だ。

 曲がジャズとはいえ、普通にオモテの拍では鳴らさずに、「ガシャガシャ」と「ウラのウラかよ!」というようないいかげんなところにいばっていれるものだから、とても「高度なこと」をやっているかのようであった。

 親の私は16ビートは苦手だったから、同じ所で打てと言われてもできなさそうで「お前は天才か?」(親ばか)というようなリズム感であった。

それにしても、それぞれの個性に合わせた(というか障がい特性に合わせた)担任の先生たちの脚本や演出にはとても感心したのであった。何よりもそれを可能にした音楽の先生の超絶ピアノ(ジャズ系のくずしあり、効果音あり)は感動ものであった。

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2006/12/01
おともだち 「障害児と生きる日常(30590)」 [ 最近のことの日記 ]
 本日、Sは歯医者に行ったのだが、そこは日頃ST(言語聴覚療法)に行っているのと同じ病院の同じ階である。

 歯医者ではいまだに診察台に横たわれずに、慣れる段階で、離れたイスに座って歯を磨いてもらっている。

 診察室に入るまでも、「ウー」と文句を言ったり、ウロウロしたり大変なので、今日も抱っこ状態で窓からのぞかせる所からのスタートだ。

 その時、となりのSTの部屋から、怒ったような泣き声が聞こえてきた。

 「さっき通った、Sと年齢の近そうな自閉の子(推定)だな」と思っていると、先生のなだめる声が聞こえてきた。

 「ごめんね。お気に入りのがないね。『あれ』はこの前、『おともだち』が割っちゃったのよ。」

 まったく誰かがおもちゃを壊したりするからかわいそうに…。ここに来る時のお気に入りだったんだろうな…なんて、聞き流していたが、ふと思い出した。 

 うちのSは、先週のSTの時に、『水風船』をいじって割ったのだった…。

 犯人の「おともだち」はお前だ!

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2006/12/02
ジェームス・ブラウンか? 「障害児と生きる日常(30590)」 [ 最近のことの日記 ]
 つい1時間前、ファンヒーター前でふとんにくるまり、寝そうになったり、シクシク泣いていたSが突然立ちあがった。

 ベッドの方に向かって立ちあがった時に、「トイレ?」と聞いたのだが、返事は…「ゲロッパ」。

 ベッド脇に向かって思いっきり吐いてしまった。

 中心地はなんと『ティッシュの箱』の上。

 胃腸に来るカゼなどひいてときおりあるこういう時は、ぜいたくにティッシュを使って始末していたのだが、それ自体が使えなくなると何をどうしていいのやら…しばし呆然とした…。

 本人を取り押さえている間に妻がぞうきんやトイレットペーパーをとりに行って、そのあとでいろいろと拭いた。

 本人の着替えと被害にあったふとんや本やその他のものを拭いて大変であった。

 片づけ忘れていたビニール袋1枚のおかげで、3冊の本はほんの軽い被害ですみ、捨てずにすんだ。

 それにしても、吐く時に本当に「ゲロッパ」(パは誇張かも)という音がしたのにはびっくりした。

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2006/12/03
ゲロッパその後 「障害児と生きる日常(30590)」 [ 最近のことの日記 ]
 いろいろと部屋の片づけをしている間にもSを寝室に運び、着替えさせてベッドに寝かせていた。そのうちに寝付いた。

 この状態で昨夜のブログは書かれた。

 時々のぞいていたのだが変化なし。ところが静かな部屋の中で何か悪臭が…。

 布団にたくさん吐いてぶちまけて、いいわけ程度に洗面器に少しだけ入れて、また寝ていた。

 最初、暗やみに洗面器だけ見えたので、「少しだけ吐いたのか」と思ったのだが、電気をつけてびっくり。

 敷き布団に掛け布団に毛布に…深夜の大洗濯大会となった。

 拭いている途中でSが起きてきたので、また着替えさせて、たぶんと思って便器に座らせた所、見事にゲリ便。

 久しぶりのおむつ着用となった。おむつは急に卒業していたので、買い置きがまだたくさんある。おむつの中になら何度してもいいぞ!

 寝室のベッドは妻とSが主に寝る。居間のベッドは日頃、私が寝たり、イスの代わりだったりするのだが、今度はそっちに運んで寝かせつけ、洗濯の続き。

 終わったと思ったら、3回目は「コポコポ」という音と共に敷き布団(毛布)に出てきた。あわてて洗面器に吐かせようとしても、また横になり、顔が横向きのまま
コポコポコポ…。

 さらに追加の一枚を出してまた寝た。その後はおさまって平穏な時間が過ぎた。

 今朝、妻は仕事だったので朝早く出かけていった。

 10時頃、やっと目覚めたSを連れてトイレに。ゲリ便が少しおむつに出ていたが、おしっこはしておらず、さすがは「おむつ卒業生」とほめながら座らせるとゲリ便がチューッと出た。やはり胃腸系に来るカゼらしい。

 しかし、本人は熱もそうないし、大泣きもせず、どちらかというとごきげんである。

 今日はゆっくり休むだけで大丈夫だろう…と思いながら、布団を上げていると…、なんだこの10cm四方の茶色いシミは…。

 夜中にうんちをおむつの中にした時に、ちょっとだけ出たそのゲリ便を手でさわり、なぜか敷き布団に一生懸命塗ったらしい!

 敷き布団は、その一部分だけ真っ茶色。

 そういえば、明け方、やたらと抱きついてきて、人の顔とかをさわっていた…あれは、その茶色い手(推定)でさわっていたのか?!

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2006/12/10
まだかよ [ 最近のことの日記 ]
 先週は胃腸に来るカゼで、Sはなんと1週間(というか5日間)学校を休んだ。

 途中、「もう大丈夫なんじゃないの?」という日もあったが、今度はお腹に来て大事を取った。

 土・日に3回ずつ吐いて、その後は下痢に。

 火曜日に近所の診療所に行って診察を受け、飲み薬をもらって、消化の良い食事を…というくらいの処置。

 本人は、いたって元気で機嫌も良いのだが、油断していると脂っこいおかしなどを勝手に食べてまた下痢に。

 そして昨日の夜で1週間。

 深夜2時半に私の隣でまたコポコポと吐いてしまった。

 勢いはもうないが、布団の被害が少ないと思えば、カーテンにべっとり…。

 今日、日曜日、妻は一日中布団の洗濯におわれた。

 そして、トイレにこまめに行かなくなったから、そろそろいいのが出るのかと期待されていたビッグベンも…まだまだゆるゆるのものがたっぷりとおむつにもられてしまった。

 卒業したはずのおむつ…今週は「おならをしたらちょっと出た」時の対策に役に立っていたのだが、トイレに行かなくていいやと味をしめたのか、今日は昔のようにおむつにモリモリやった。

 こちらが見ていないうちに、ひとりで脱いでトイレへ。そこで私と出会ったので、便器に座らせて拭いたが、べっとりついていてこれは無理と、おしりを洗いにいく。

 一段落して部屋にもどると、こんもり盛ったおむつが脱ぎ捨てられたその横のベッド…掛け布団の1カ所がべっとりと真っ茶色に。

 なぜだか、脱いだ後、一度、座ったらしい(笑)。

 こうして洗濯物がまた増えた。

 それにしてももう1週間。胃腸に来るカゼ…ロタウイルスとかだろうということにはなっているがそれにしてもそろそろなんとかなって欲しい。

 日頃は、本人が絶食状態に入り、自然治癒にまかせて治るのだが、半端に薬を飲んだり 食べたりしてるから長引いているのか?

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2006/12/15
のろのろウイルス [ 最近のことの日記 ]
 先々週の日記に書いて、もうとっくに終息しているはずだったSの「胃腸に来るカゼ」はまだ解決していない…。

 この2週間は

 土…夜中に3度吐く。
 日…夜中に吐く。
 月…学校休む。
 火…学校休む。夕方、診療所で診察、薬をもらう。
 水…下痢・学校休む。
 木…下痢・学校休む。
 金…ほとんど治っているが一応学校休む。
 土…まだ少し下痢・家でゆっくり過ごす。
 日…家でゆっくり過ごす。
 月…ついに学校行く。が、不機嫌で大泣き、早退する。午後、家で大下痢…。
 火…下痢・学校休む。
 水…下痢・学校休む。
 木…下痢・学校休む。 夜・突然の大吐き…。
 金…下痢・学校休む。夕方、診療所で診察、薬をもらう。

 こうして2週間経ち、学校に行けたのはたったの1日(半日)。

 その頃はこんな大病になるとは思っていなかったが、その後クラスで特に体調を崩した子はいないと聞いて一安心。

 この間、義父母はそれぞれ下痢になっているが私と妻は平気。でも少し胃が痛いような気もする。

 「胃腸に来るカゼ」→「ロタウイルス」っていうやつかも→「これもノロウイルスなんじゃねえの」…とだんだん感覚が変わってきた。

 いずれにしても町の小さな診療所では、特に何も検査しないのだが、テレビで見たところによるとノロウイルスの検査には2万円かかるらしい!

 それで、勤務する学校でも、休んでいる子の家庭から「ノロウイルスです」と誰も学校に行ってこないわけだ。

 さてこの2週間、基本的にSは元気で機嫌よく、ぐったりとしていないのが救いであった。2週間も学校に行かないなんて…と思う一方、入院したかもしれないと思えば、自宅療養ですんで楽だったのかも…と思おうとしている。

 なぜなら、彼がおとなしくベッドにいるわけはないから…。

 昨日の診療の時、「ウー」とか文句を言いながらもちゃんと聴診器で診察させたSに、看護師さんがごほうびのおもちゃをくれた。ケロロ軍曹の携帯ストラップだ。

 喜ぶかと思いきや、少しながめた後、一度返した。

 何をするのかと思いきや、ストラップを返した代わりに、すぐに机上にあった医師の「聴診器」を奪い取った!

 医師・看護師・妻・私と,みんなから口々に「こっちはダメー!」と言われ、しぶしぶ「ケロロ軍曹」を持って帰ったのであった。

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2006/12/17
復活 [ 最近のことの日記 ]
 長引いたSの下痢ゲロ生活…。

 本日午後7時、久しぶり(12日ぶり)に立派なうんち様がお目見えした。

 2日間出ていないから、入り口のフタだけ固くて(笑)、またその先はやわらかくなるかも…という不安をよそに、10時半に立派な2発目の打ち上げ成功!

 明日からやっと登校だ(もう6日間で終わりなのだが…)。

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2006/12/25
クリスマスの奇跡 [ 最近のことの日記 ]
 本日のSは以前行っていた大きな病院へ出かけた。

 1月末に「全身麻酔」で歯の治療4カ所をいっぺんにやることになって、そのための予備検査のようなものに行ったのだ。

 検査項目は…聞いただけでも大変に思った5つ。

 1 尿検査

 2 心電図

 3 胸部レントゲン

 4 のどの検査

 5 血液検査

 こんなことができるのなら、歯の治療も部分麻酔でできるのでは…というようなハードルの高さだ。

 さて、車で1時間半、到着してすぐにやりたいことがあった。トイレだ。受付で待っている間にももうやばいと、先にとにかく紙コップをもらった。


 トイレに連れて行って、「さあ、やるぞ」というタイミングで差し出すと…いきなりコップをつかまれた。いやがって「やめろ」とはずすのかと思ったら、自分でも持っておちんちんをしっかり入れようとしていた。

 ちゃんとできて(しかも大量)、まずほめちぎってスタートできた。

 さて、次は心電図。あんな配線をつけておとなしく座っていられるわけがない。背後に私がついて、ベッドに腰掛けた。

 まずは手足につけての測定。足の指がコードをはさんだり、片方の手で取ろうとしたり、なかなか安定しない。そのうち「気をつけ、ピッ」とかでしばらく持つようになったのだが、足を後ろから挟み込まないとすぐに動き出す。検査技師さんも片手で機械を操作しながら、両足で挟み込んだりしていたのだが、いつのまにかSの足ではなくて、私の足を固定(笑)していた。

 言い出しにくかったのでそのまま検査は続いた。

 さあ測定…という時になって、古くなった吸盤がポンとはずれたり(これはSのせいではない)、心電図の記録紙がちょうどなくなったり(おいおい)して時間がかかったが、何とか終えることができた。

 そして胸部レントゲン。

 ベッドに横になりましょう…それが歯医者ではできないのに、上にレンズがあるような所ではちょっと…と説明を始めているとSがひとりで横になった!

 レントゲン技師さんがちょっと押さえて一瞬で撮影終了。ここでは技師の方も動きに無駄がなくてよかった。あまりのいい子ぶりに技師さんからもほめられまくりで、ごきげんで次の部屋へ。

 のどの検査は一瞬で終わり、いよいよ血液検査。

 注射器で腕から血を抜くあれだ。ちなみに私は今でも結構イヤだ。針を刺す所を見られない。

 ましてやSのこと、これは暴れるだろうし、大泣きパニックになって、帰りは無理やり抱いて車に詰め込んで…という予定であった。

 マットに寝た所で、私が頭その他と片腕担当、妻が両足をそろえて持つ担当。二人がかりの看護師さんは、ひとりが腕を押さえてもう一人が注射器担当。

 しかも押さえる前にもうSに注射器が見えている。

 どうなることかと思ったが、意外にもSはおとなしく横になった。

 そして針が刺さる…と思った瞬間、体を大きくよじったので今ひとつの場所に針が入り、途中まで抜いて反対の手にやり直すこととなった。

 もう痛いことがわかっているから次は大暴れか…と思いきや、慣れてだいたいわかったのか、押さえている手や足にまったく力を入れることなくすんなりと受け入れた。

 見せまいとしているのだが、本人はケースに入っていく血をながめていた。私は見てたら倒れそうになった(笑)。

 血を止めるために貼るシールを必死にはがそうとするので、しばらくは両手をつないでダンス状態。

 しかし、泣くことなく成功させて、ここでも看護師さんたちにほめられまくって機嫌良く帰ることができた。

 練習したり写真説明をするとかえってこわがるだろうと、結局ぶつけ本番にしたのだったが、なぜできたのか、なぜ本人が前向きに受け入れていたのか…うれしいがわからないことだらけである。

 クリスマスだからだったら、神様ありがとうございました(笑)。

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のだめカンタービレのガーシュイン [ 最近のことの日記 ]
 『のだめカンタービレ』の実写版が最終回を迎えたが、我が家ではまだまだ終わらない。

 『アイーン体操』『がんばらんば』と続いたSのマイブームが、今度は『のだめの終わりの曲』のビデオ(自宅録画)なのだ。

 もともと「テロップが流れていく」のが大好きだったし、画面の動きも激しいので、「もしかしたら好きかも」と思って録画してみたのだが、すっかりツボにはまってしまった。

 近すぎる距離で画面の動きを楽しんだり、なぜかテレビの横に顔を突っ込んでスピーカーから直の音を聴いたり…不思議な楽しみ方をしている。

 曲はガーシュインの『ラプソディ・イン・ブルー』…曲がいつもより格調高いからまあいいか。

 と言いながらも、その画面だけだと目が疲れるので、ついでに、番組中で流れた『おなら体操』の1番と2番をつないだ映像もセットで流れている…。

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2006/12/26
面談 [ 最近のことの日記 ]
 先日、2学期の面談があった。

 Sが認定就学(就学相談で養護学校に行く判定だったけど特学に来ている)ということで、条件がたくさんあった中のひとつがこの学期ごとの話し合い。

 我が家と市教委(今回は3人も)と校長と担任で、Sの様子を確認して今後のことを話し合う。

 前回もひどかったので今回も気が重かった。

 担任の話で、Sの成長部分をずいぶんと言ってもらったり、市教委の方からも「継続観察」ということで意外と早めに終わりそうだったのだが…、そうはいかないとばかりに校長から「早めに養護学校に行く準備を」の話が、始まった。

 実は、我が家の方向としては、来年度の小学校3年生のスタートはなんとしてもこのまま特学にいて、やっと物心ついてきた学年の普通学級の子たちともう少し交流をしたいと思っている。交流クラスのクラス替えもあるから知り合いも増えるし、今去ってしまっては「Sって誰だっけ?そんな子いたっけ?」となりそうで、その時期までいないともったいないと思っている。

 で、養護学校の方は、今の小2の先生たちの感じはとてもいい(2学期に授業見学をした)のだが、やはり3年生で一度環境が変わるだろうから、その時の様子を見てからどのタイミングで転校をするか決めたい…と虫のいいことを考えている。Sが力にあった個別学習をする必要もあるから、3年の途中か4年の頭あたりかな…と。

 なので来年度のそれぞれの学校の様子しだいという面もあって、この日「いついつどうする」というようなはっきりした言い方を避けてきた。それでも向こうにしてみれば「やっと就学相談の結果に従う気になったか」と前進なはずなのだ。

 市教委の指導主事にも、特別支援教育の今後の方向や、養護学校と普通学級の間での副籍事業の展開などかなり前向きな話を聞くことができた。

 そんな中で、校長だけは、器が小さいというか、なんだかセコセコしてイヤな感じだったのだ。

 なんとなく方向性は出ているから、そっとしといてもこの先大丈夫なのに、「校長は、立場上イヤなことも時には言わなければいけない役割だから…」と前置きしては失礼な発言の数々…。時にはじゃなくて、イヤなこと「のみ」しか言ってなかった。

 養護学校に両親がもっと積極的に見学に行っていないのが不満だとか、父が学校にいないような時にSに手がかかっている様子を毎日たくさん見ているとか、しまいには「認定就学の人がまた増えたことで、特学の本来の活動ができないと、クラスの他の親から苦情が来ている」とか…。

 まあひとりくらい言う人がいるかもしれないけど、ほとんどの人はむしろSの存在で何かと子の成長につながる面があったと好意的なのだが…。

 というより、そうやって「誰が言ったんだろう」とか疑心暗鬼にさせたり不仲になるきっかけになるような発言(うちは気にしないけど)を教育者の立場で保護者に言うべきではないのだが、禁を犯してでも私たちをギャフンと言わせたいらしい(笑)。

 こちらが「いつまでいる」のか具体的にしていないことに対して、「そうやって悩むようなら、私の方で決めてもいい。そうしていいならこっちでいつ頃と決めて話を進めてもいいですよ」と言っていた。そんなことをまかせたら、「明日にでも」とか言い出しそうだ(笑)。

 まさに『お前が消えて喜ぶ者に お前のオールをまかせるな!』というやつなので、その発言はまったく無視して流したのだが、転校後もこの小学校の特学や普通学級と副籍交流などをしたいので、できればケンカせずに円満退学?をこの先したいと思っている。

 そのためには、校長さんに来年度あたり消えていただきたいのだが…。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆2007/01/01
飾り餅 「障害児と生きる日常(32844)」 [ 最近のことの日記 ]
 本年もよろしくお願いいたします。

 昨年6月に祖母が他界し喪中のため、本来ならごあいさつすべきあの言葉は書かないことにしたのだが、喪中はがきの手配が面倒だったのと、どっちにしろ止めきれずに来る(生徒とか)だろうからと、年賀状は普通にあり…としてしまった。

 年賀状のやりとりをしないとそのままどうしているかわからなくなる人もいるし…。


 さて、我が家(義父母たちとの2世帯住宅)では、2階(私たち3人が住んでいる)は2階で、小さな飾り餅をおいている。

 Sのいたずらがひどい(いたずらというか、いつもはないはずのものがあるのでどかしたり何かしたいのだろう)ので、年々シンプルなものとなった。

 上にミカンの作り物があった年はすぐに口に入れ、同じくそれが獅子舞の獅子だったときは上下バラバラに…。下に台が付いていようものならそれをはずそうとしてひっくり返される。

 昨年は300円くらいの加工されたもの。餅のみ。ただこういう小さいのだと、鏡開きの時に、開けるのに苦労する割には食べるところは少し…で悲しかった。

 そこで今年は「サトウの切り餅」が4つほど入っている600円くらいの大きめのものにした。久しぶりの大型化。いろいろと飾りも付いていたが「もう好きにして」とするつもりで一通りセット。ちょっとさわると落ちるミカンまでセットした。

 ところが、Sは初日こそちょっと気にしたものの、一度「S、それはさわりません」と言っただけで攻撃中止。すでに3日間無事なままである。

 こうして聞き分けのいい子になる年となるか??

 しかし、本日機嫌が悪くて、となりの神社にさえお参りに行けていないSであった。

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2007/01/10
もったいない? 「障害児と生きる日常(32845)」 [ 最近のことの日記 ]
 Sは、虫歯の治療とは別に、歯医者に慣れるために月に1回「フッ素塗布」に行っている。

 同じ歯科だが、虫歯治療は、今回、全身麻酔で一気にやることになったので、それとは別に定期的に来て、いつかは普通に治療をできるようにしようというもくろみだ。

 ところが、相変わらず、部屋にはいるまでに一苦労。人の番の時はのぞいたりしているくせに、自分の順番が来ると逃げ腰。

 やっと入っても診察台は拒否。

 隅っこでパイプいすに座って、先生にブラッシング&点検をしてもらう。

 5分くらいやってもらった後、フッ素塗布をするのだが、前回に引き続き、この「リンゴ味」のフッ素歯磨き粉を拒否。

 最初の時はやれたのだが…。

 フッ素塗布を拒み続けた後、最後に少しだけ自ら診察台にタッチ!して終了。こりゃ診察台に横になって、ライトを当てて見てもらう日は遠い…。

 さて、もったいないのは診察料。フッ素歯磨きは入れ物に出してしまうからもう使えないのだろう。できたときもできなかったときも同じ1400円だ。

 よく考えたら、歯を磨いてもらうだけでこれじゃあもったいないなあ。


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